オルフェゴール 紹介
オルフェゴールデッキについて、初心者に向けてデッキ概要や動きなど基本的なところを紹介します。
もくじ
・デッキ概要
・戦術
・展開
・展開に使用されるカード、ギミック
・サンプルレシピ
・さいごに
・デッキ概要
デッキ概要を紹介するために、まずはデッキの中心になるオルフェゴールモンスターとその使い方を紹介します
《オルフェゴール・ディヴェル》
《オルフェゴール・スケルツォン》
《星遺物-『星杖』》
《オルフェゴール・トロイメア》
メインデッキに入るオルフェゴールモンスターとオルフェゴールに関する効果を持つ星遺物-『星杖』は、自身を墓地から除外することで別名のオルフェゴールの展開、または墓地送りによる別名のオルフェゴールへのアクセスを行う効果を持っています。
この中でも特に重要なのがデッキ、除外ゾーンから他のオルフェゴールモンスターを持って来てリソースに加えられるディヴェル、トロイメア、星杖の3体です。この3体を使えば例えば
ディヴェルでトロイメアをリクルート→トロイメアで星杖を墓地送り→星杖でディヴェルを帰還
と動いて墓地リソースを失わずに毎ターンモンスターを展開できます。
次に重要なのが蘇生効果のスケルツォンです。基本的にオルフェゴールリンクモンスターを蘇生することになります。墓地のカードを釣り上げているだけなので墓地リソースを増やすことはできませんが、蘇生したリンクモンスターの効果やリンク数、打点で盤面を強くすることができます。
オルフェゴールはこれらの動きで展開したモンスターでリンク召喚を行い戦うビートダウン系のデッキになります。
ターン中の理想的な動きはディヴェル、トロイメア、星杖の動きで墓地リソースを失わずモンスターを展開してリンク召喚。そのまま墓地リソースを残してターンを回す。もしくは最後にスケルツォンにアクセスして墓地リソースと引き換えにさらに展開するという感じになります。
展開中はオルフェゴール効果の闇属性縛りは忘れないようにしましょう。
・戦術
メインデッキのオルフェゴールモンスターの効果と基本的な使い方は紹介したので、ここからオルフェゴールモンスターの効果で並べたモンスターを自分のカードを増やす、相手のカードを奪うといったアドバンテージに繋げるアクションに繋げる必要があります。
オルフェゴールでのその仕事をするカードとその使い方を紹介します。
《オルフェゴール・ガラテア》
オルフェゴールモンスターを墓地に送るためのリンク召喚で自然に召喚できるリンク2モンスターです。除外されたリソースを回収しながらバベルまたはプライムをセットしてアドバンテージ獲得に繋げます。
ほぼノーコストでアドバンテージを稼げる上、一度このカードをリンク召喚することで以降スケルツォンで簡単に再度使用したりリンク数2の確保ができるので出し得なモンスターです。
セットする魔法罠は基本的に次の2枚です。
《オルフェゴール・バベル》
オルフェゴールの墓地リソースの出力を上げるフィールド魔法です。通常ターン1でしか発動できないオルフェゴールの墓地効果を相手ターンに使うことで擬似的にターン2にして次ターンの展開力を増やすことができます。
デメリットなしで墓地にオルフェゴールがいるだけでアドバンテージを生み出せるので次に説明するプライムが使えないときにとりあえず発動するカードとしても強いです
後述するカードと組み合わせることで妨害として使うこともできます。
《オルフェゴール・プライム》
オルフェゴールをコストに手札アドバンテージを得るカードです。このカードをセットしてきたガラテア、墓地のオルフェゴールから展開される素材1体分、手札のオルフェゴールなどの軽いコストで手札を増やすことができます。
オルフェゴールカード内で唯一の手札を増やせるカードということで、このカードによる手札アドバンテージ確保は展開カード確保としても妨害カード確保としても重要です。
《オルフェゴール・ロンギルス》
オルフェゴールを含むリンク召喚で出せるリンク3モンスターです。除外されたリソースを回収しながら除去で盤面を取れます。トロイメアユニコーンでも似た仕事ができますがこちらは手札コストが不要で一度出せば以降はスケルツォンで簡単に蘇生して除去を行る強さがあります。
前述のバベルと組み合わせて開いているエクストラモンスターゾーンにリンクマーカーを向けておく、または墓地にこのカードとスケルツォンを用意しておくことで妨害として使用することもできます。
《トポロジック・ボマー・ドラゴン》
このカードはバベルと組み合わせる前提のカードになります。場にこのカードとバベル、墓地にオルフェゴールモンスターを揃えて相手モンスターの展開に合わせてオルフェゴールモンスターの効果でこのカードのリンク先にモンスターを特殊召喚。メインモンスターゾーンのモンスターをすべて破壊する効果を誘発させて妨害として使います。
オルフェゴールではディヴェルでスケルツォンリクルートからスケルツォンでオルフェゴールを蘇生して2回全体除去を使った後、スケルツォンで蘇生したロンギルスの除去効果でさらに妨害を残すことができます。
また既に作られている相手の横並び盤面を突破しながら布陣を作る際に使うこともできます。
《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》
《幻影騎士団サイレントブーツ》
《幻影霧剣》
幻影騎士団ラスティ・バルディッシュはガラテアとオルフェゴールモンスター1体などでリンク召喚できるリンク3モンスターです。ガラテアをリンク召喚してガラテアの素材にしたオルフェゴールモンスターの墓地効果でもう1体オルフェゴールを呼べばそのままリンク召喚できます。
デッキに幻影カードを入れる必要はありますが効果を使えば簡単に、自身の効果でセットする幻影霧剣1枚と墓地に送ったサイレントブーツでサーチする幻影霧剣1枚で2手妨害する布陣が作れます。召喚条件の緩さに対して妨害量が多い布陣ですが、このカード自身が後続のリンクモンスターの素材にならないことや、幻影霧剣で効果を止めたモンスターの処理に手間がかかること等問題点もあるカードです。
《ヴァレルロード・S・ドラゴン 》
《オルフェゴール・カノーネ》
ヴァレルロード・S・ドラゴンはオルフェゴールトロイメアとレベル1チューナーでシンクロ召喚するレベル8シンクロモンスターです。カード効果無効というオルフェゴールで使える他のギミックでは繰り出しにくい妨害効果を持っています。
効果自体は強力なのですが召喚にチューナーが必要ということで他のリンクモンスターたちと比べ出しにくいです。ハリファイバーやドローしたチューナーから召喚する場合はよいのですが、動きの中でオルフェゴールのギミックでアクセスできるチューナーは効果でアドバンテージを稼げず弱いカノーネくらいしか存在しないため動きの中で召喚しようとするとリソースの消費が激しくなります。
オルフェゴールモンスターの墓地リソースからこれらのカードや汎用リンクモンスターを繰り出し、リソース確保、除去、妨害、ビートダウンを行うのがオルフェゴールの基本戦術になります。
・展開
次に今説明したカードを召喚するためのオルフェゴールの基本的な展開をいくつか紹介します。
主に先行で布陣を形成する際に使います。またこれらの動きはオルフェゴールの展開力を理想的な形で使う動きなので、後攻やゲーム中盤に動く際もこれらの動きと同じアプローチで盤面を作ることが多くなります。
・「バベルボマーの布陣」
条件:モンスター3体分+手札コスト1枚
布陣:トポロジックボマードラゴン+バベル+墓地トロイメア(トポロジックボマー効果2回+ロンギルス効果1回)
ルート:手札「終末の騎士+手札1枚」
→終末nsefデストルド―墓地送り
デストルドーss
終末デストルドーでLinkハリファイバー
ハリファイバーefオライオンss
ハリファイバーオライオンでLinkトロイメアフェニックス
オライオンefトークンss
トロイメアフェニックスでLinkトロイメアマーメイド
マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss
トークンでLinkリンクスパイダー
マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア
オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り
星杖efオルフェゴールトロイメアss
ガラテアef星杖戻しバベルセット発動
ガラテアトロイメアでLinkオルフェゴールロンギルス
リンクスパイダーロンギルスでLinkトポロジックボマードラゴン
オルフェゴールの動きの中でも多くの手数が出せる動きです。モンスターを3体並べればメインデッキに特殊なカードを入れずに作れる布陣なので、基本的には採用される動きになります。
メインモンスターゾーンへの除去は撃たされやすいですがそれでも3手分の除去妨害は強力です。
展開例ではハリファイバーとハリファイバーから召喚されたオライオン、オライオンから召喚されたトークンをモンスター3体分の素材として使っています。
・「ラスティバルディッシュの布陣」
条件:モンスター2体分+手札コスト1枚
布陣:(ルートA)ラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地トロイメア
(ルートB)ラスティバルディッシュ+幻影霧剣2枚+2枚ドロー
ルート:「イヴリース+手札1枚」
→イヴリースnsLinkトロイメアマーメイド
マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss
マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア
(分岐)
(ルートA)
オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り
星杖efオルフェゴールトロイメアss
ガラテアef星杖戻しバベルセット発動
ガラテアトロイメアでLinkラスティバルディッシュ
バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット
ブーツef幻影霧剣サーチセット
(ルートB)
オルフェゴールトロイメアefディヴェル墓地送り
ディヴェルefスケルツォンss
バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット
ブーツef幻影霧剣サーチセット
スケルツォンefガラテアss
ガラテアefスケルツォン戻しプライムセット
プライム発動ガラテア墓地送り2ドロー
バベルボマーの布陣と比べて条件が軽く繰り出しやすい動きです。さらに同条件から墓地リソースと手札リソースのどちらを増やす動きにするかを選択でき、他の手札に合わせた動きにできる便利さがあります。
ただしメインデッキに幻影カードが残っている必要があり、サーチする幻影カードをすでに引いている場合は効果が発動できなかったりパワーを十分に出せない場合があります。
展開例ではイヴリースをトロイメアフェニックスの代わりにマーメイドの素材として使うことで実質的なモンスター2体分の素材として使っています。
ルートAのラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地トロイメアの布陣を作る動きとして、終末の騎士からの動きもあります。
条件:モンスター1体+墓地にオルフェゴールディヴェル
布陣:ラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地トロイメア
ルート:手札「終末の騎士」
→終末nsefディヴェル墓地送り
ディヴェルefオルフェゴールトロイメアss
終末トロイメアでLinkガラテア
オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り
星杖efオルフェゴールトロイメアss
ガラテアef星杖戻しバベルセット発動
ガラテアトロイメアでLinkラスティバルディッシュ
バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット
ブーツef幻影霧剣サーチセット
こちらの動きでは墓地に直接ディヴェルを落とすカードが必要ですが手札コストを使わず動くことができます。手札にコストにできるカードがない場合や動く前に既にプライムを使用しているターンなどに使う動きです。
・「ヴァレルロードSの布陣」
条件:ハリファイバー+手札コスト1枚
布陣:ヴァレルロードSドラゴン+2ドロー+墓地トロイメア
ルート:手札「終末の騎士+手札2枚」
→終末nsefデストルド―墓地送り
デストルドーss
終末デストルドーでLinkハリファイバー
ハリファイバーefジェットシンクロンss
ハリファイバージェットでLinkトロイメアフェニックス
トロイメアフェニックスでLinkトロイメアマーメイド
マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss
ジェットefコスト捨ててss
トロイメアジェットでシンクロヴァレルロードSドラゴン
ヴァレルロードS効果フェニックス装備
オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り
星杖efオルフェゴールトロイメアss
マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア
ガラテアef星杖戻しプライムセット
プライム発動ガラテア墓地送り2ドロー
手札コストの要求は増えますがヴァレルロードSドラゴンを召喚することができる動きです。
他の動きと比べ妨害の手数は少ないですがより確実な妨害を用意できます。またドローしながら墓地リソースを残せる強さもあります。
手札にコストにしてよいカードが多い時は強力な動きになります。
オルフェゴールデッキでは1ターン目にこれらの動きで盤面を作り2ターン目以降オルフェゴールモンスターの墓地リソースで戦線を作る戦い方をすることになります。
・展開に使用されるカード、ギミック
これまでに紹介したオルフェゴールデッキの展開をするためのカードを紹介します。
オルフェゴールの動きはモンスターを並べてトロイメアマーメイドを作りオルフェゴールカードであるトロイメアにアクセスという形なのでモンスターの数を並べられるカードはそれだけで相性が良いです。その中でも実際に使われているものや実用性が高いものをいくつか紹介します。
デッキ構築では採用する展開に合わせてこれらのカード、ギミックを採用し、オルフェゴールカードと組み合わせて構築の骨組みとします。
・終末の騎士、スラップリサイクラー、マスマティシャン
墓地から展開効果を発動するモンスターを墓地へ送り2体分の素材として使用したり、ハリファイバーを召喚したり、デッキのオルフェゴールカードを直接墓地に送ったりと状況に合わせて複数の展開を使い分けられるカードたちです。
またスケルツォンを使い墓地リソースを消費する動きをした後に再び墓地にオルフェゴールを送る仕事もできるので後続としても優秀です。
・ハリファイバーを召喚できるカード
ハリファイバーを召喚しオライオンやジェットシンクロンなど2体分のリンク素材になるチューナーを出すことでバベルボマーの布陣やヴァレルロードSの布陣を作ることができるのでハリファイバーを召喚できるカードはオルフェゴールとの相性がいいです。
チューナーを供給するギミックなので、一度展開し墓地からオルフェゴールを展開できる状態になっている時のヴァレルロードSの召喚にも使えます。
先ほど紹介した終末の騎士系統のモンスター、次に紹介するSRギミックのカード、レフティドライバーとライティドライバーのセットなどがこの枠のカードとして使われます。
・SRギミック
ベイゴマックスの特殊召喚からSRチューナーをサーチしてハリファイバーを作ることによる展開。タケトンボーグをサーチしてトロイメアリンクからマーメイドを作ることによる展開ができます。
タケトンボーグをサーチする動きは召喚権を使わずオルフェゴールカードにアクセスできるため手札誘発を踏み越えるための手数として優秀です。また後攻の手数としても強力です。
・閃刀姫ギミック
SRギミック同様召喚権を使わずマーメイドを作れるので手数として優秀です。他のギミックと比べ、タケトンボ―グのような引くとディスアドバンテージになるカードがないのが強みです。
・転生炎獣ギミック
転生炎獣ガゼル、スピニー、炎陣からベイルリンクスのリンク召喚で手札コスト用の転生炎獣の聖域をサーチしつつモンスターを2体並べ、ラスティバルディッシュの布陣を作ることができます。
また転生炎獣カードを多く入れた構築にすることで、バルディッシュと相性のいいブレイクソードをリンク召喚しやすくなる利点があります。
・サンプルレシピ
サンプルレシピとしてシンプルな型のオルフェゴールのレシピを載せておきます。ご自由にお使いください。
・さいごに
オルフェゴールデッキのおおまかな紹介は以上で終わりです。
この記事を読んでオルフェゴールに興味を持っていただけたなら、ぜひサンプルレシピやご自身で組んだデッキを回してその使い心地を試してみてください。
また今回の記事では展開や構築について実際に使われているようなシンプルなものしか紹介していません。ですが実際のオルフェゴールは適当なモンスターが数体並びさえすればトロイメアから動けるという性質を持つため展開初動や採用カードの幅が広く、新しいアプローチからデッキを作みやすいテーマです。
自分で新しいデッキを組みたいという方にもオルフェゴールに手を出してもらえたらと思います。