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新カード《宵星の機神ディンギルス》解説 展開例

ついに判明したオルフェゴール新規カード《宵星の機神ディンギルス》について、効果の解説とこのカードを使用した動きの紹介をします。

 

そもそもオルフェゴールデッキがどのようなデッキか知らないという方にも読めるように書いたつもりですが既存カードの効果などは省略させてもらいました。

オルフェゴールカードの基本的な効果や動きから知りたいという場合はオルフェゴール初心者へ向けた記事があるのでそちらを読むことをお勧めします。

mazeru.hatenablog.com

 

もくじ

・効果解説

・幻影ギミックとのシナジー

・展開例

・さいごに

 

 

・効果解説

《宵星の機神ディンギルス》

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エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/機械族/攻2600/守2100
レベル8モンスター×2
自分は「宵星の機神ディンギルス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
自分フィールドの「オルフェゴール」リンクモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る。
●除外されている自分の機械族モンスター1体を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
(2):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。

遊戯王カードWiki - 《宵星の機神ディンギルス》

 

宵星の機神ディンギルスはランク8エクシーズモンスターですがオルフェゴールリンクモンスターに重ねることで簡単にエクシーズ召喚することができます。オルフェゴールではこの方法で召喚することになります。

 

ディンギルスは①の特殊召喚成功時の効果と②の破壊耐性効果を持っています。特に重要になる①の特殊召喚成功時の効果について解説します。

 

①の特殊召喚成功時に発動する効果の内容は「除去効果」又は「除外されている機械族モンスターをエクシーズ素材にする効果」です。

 

 

テキストの順とは逆になりますがまずは「除外されている機械族モンスターをエクシーズ素材にする効果」から解説します。

この効果は要は「除外されている機械族をエクシーズ素材を経由して墓地に戻す効果」です。

墓地のモンスターをリソースとするオルフェゴールにおいては墓地リソースの回復ということになります。

 

例えばオルフェゴールディヴェルの効果を使いながら展開し、リンク召喚したモンスターを素材にこのカードをエクシーズ召喚することで除外されたディヴェルを再びリソースに加えることができます。

 

またオルフェゴールは元々ディヴェル→トロイメア→星杖→ディヴェルとカードを動かす無限リソースギミックがあるのでこれと組み合わせることでアドバンテージを増幅させ次ターンの動きを強くするカードとして使用することができます。

 

どのように動きが強化されるか説明します。

これまでのオルフェゴールは基本的な展開を行なった後墓地にオルフェゴールリソースが1枚しかない状態になります。この状態からはモンスターを1体ずつ展開することしかできず追加でモンスターがいなければリンク召喚ができません。

ですがディンギルスで墓地のオルフェゴールを増やし別名のオルフェゴール2枚にするとモンスターを2体同時に展開できるようになり墓地リソースのみからリンク召喚シンクロ召喚などができるようになります。

また増えた分の墓地リソースを消費することができるのでスケルツォンを使った墓地リソースを消費してのリンク数稼ぎ、カノーネを使った墓地リソースと展開力を消費してのヴァレルロードSシンクロ召喚が行いやすくなります。

 

そしてディンギルスの登場でオルフェゴールスケルツォンの効果がかなり強化されることになりました。

これまでのスケルツォンはディヴェル→トロイメア→星杖→ディヴェルと動くオルフェゴール無限リソースの流れを切ってアクセスし、リンクモンスターの蘇生でリンク数や打点を得るという仕事をするカードでした。

しかしスケルツォンで蘇生するカードの選択肢にディンギルスが加わったことでオルフェゴールリソースからアクセスしたスケルツォンでディンギルスを蘇生→ディンギルスの効果で除外されたオルフェゴールリソースを回収という無限リソースの流れを切らない動きができるようになりました。

先ほど説明した内容と少し被ることになりましたが、リソースを消費せずに1ターンにできる展開量が増えたということになります。

 

 

次に「除去効果」について解説します。

オルフェゴールギミックから出せる除去効果はロンギルスにもありますがこのカードはニンギルスと比較して

召喚条件が軽い、リンク状態に関係なく除去できる、モンスター以外も除去できる、僅かだが打点が高い

と多くの点で優っています。

ロンギルスにはリンク3分の素材になるデッキリソースを回復するという仕事もあるので使い分けることになりますが、今後はオルフェゴールで除去効果を使う場合はこのカードを多く使うことになると思われます。

 

またこの効果はエクシーズ召喚以外の特殊召喚成功時にも使用できるので、一度ディンギルスを墓地へ送ればスケルツォンの蘇生効果を除去として使うことができるようになります。

これによってオルフェゴールバベルが存在する場合スケルツォンが妨害カードとして機能するようになります。

 

ディンギルスの蘇生による妨害はこれまでオルフェゴールが使っていたトポロジックボマーやラスティバルディッシュ、ヴァレルロードSの妨害と比べてメインギミックから緩い条件で繰り出せる点、除去が不要な場面ではオルフェゴールの墓地リソース回収に使える点、エクストラデッキのリソースを消費しない点で優秀です。

今後のオルフェゴールでは序盤から終盤までデュエルを通して妨害手段として使われることになると思われます。

 

 

・幻影ギミックとのシナジー

幻影ギミックとは幻影騎士団ラスティバルディッシュから幻影霧剣をサーチし妨害として構えるギミックです。軽い条件から複数手の妨害を構えられるギミックとしてオルフェゴールに採用されます。

 

ディンギルスは複数の点で幻影ギミックと相性が良いです。バルディッシュの破壊効果を起動できる点、幻影霧剣の対象となったモンスターを除去できる点、RUM-幻影騎士団ラウンチの対象となれる点です。

 

まずバルディッシュの破壊効果を起動できる点について解説します。

ほとんどテキスト通りの解説になりますが、ディンギルスは闇属性エクシーズモンスターなのでバルディッシュのリンク先に出すことでバルディッシュの破壊効果を誘発することができます。

前述した通りディンギルスはエクシーズ召喚の条件が軽くスケルツォン効果で相手ターン中の蘇生もできます。そのためバルディッシュの破壊効果をバルディッシュを出したターンにそのまま使うことや相手ターンに妨害として使うことが容易であり、高い突破力、妨害力を作ることができます。

 

またバルディッシュの破壊効果によって1枚はカードを処理できるためディンギルスの特殊召喚成功時効果を除去でなくリソース回収に使いやすくなる相性の良さもあります。

 

さらにバルディッシュは一度召喚すれば自身の効果でセットした幻影霧剣で蘇生できるためゲームの中盤以降必要なタイミングで蘇生しディンギルスのバリューを上げるために使うこともできます。

 

 

次に幻影霧剣の対象となったモンスターを除去できる点をついて解説します。

これまでのオルフェゴールでは先行展開で幻影霧剣を構える布陣を作ることは容易でしたが幻影霧剣で妨害したモンスターが場に残った際の除去が苦手でした。

墓地のオルフェゴールを使わず展開してトロイメアケルベロスで除去、墓地のオルフェゴールから展開してトロイメアユニコーンで除去という形の弱いアクションで除去せざるを得ないゲームが多くありました。

ロンギルスによる除去は、リンク素材にできないラスティバルディッシュがエクストラモンスターゾーンを埋めているためリンクマーカーの向きを揃えにくく使えない場面が多いです。

 

しかしディンギルスが登場したことによりオルフェゴールの墓地リソースからディンギルスを出せばバルディッシュもしくはディンギルスの効果で簡単に除去が出せるようになりました。

これまでより安定して幻影霧剣を運用できるようになりオルフェゴールの幻影霧剣ギミックが扱いやすくなりました。

 

 

最後にRUM-幻影騎士団ラウンチの対象となれる点を解説します。

ディンギルスをスケルツォンで蘇生することでエクシーズ素材を持たない闇属性エクシーズモンスターを展開することができるため、バルディッシュからセットした幻影騎士団ラウンチの発動条件を容易に満たすことができます。

ディンギルスから幻影騎士団ラウンチで特殊召喚できるモンスターには高い制圧能力を持つ真竜皇V.F.D.や大量の除去を狙えるNo.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonが存在し幻影騎士団ラウンチを強く打つことができます。

またオルフェゴールは基本的な先行展開で無理な動きをせず幻影騎士団ラウンチチを発動する布陣を作ることができ、ゲームの中盤以降も自然に素材を持たないディンギルスを展開することができます。そのため幻影騎士団ラウンチのギミックを現実的なものとして組み込むことができます。

 

 

・展開例

最後にディンギルスを使用したオルフェゴールの展開例を載せます。

 

条件:カード名の異なるモンスター2体+手札コスト1枚

布陣:ラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地スケルツォン&ディンギル

 

ルート:「ドットスケーパー+手札1枚」

→ドットスケーパーnsLinkリンクリボー

ドットスケーパーefss

リンクリボードットスケーパーでLinkトロイメアフェニックス

トロイメアフェニックスでLinkトロイメアマーメイド

マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss

マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア

オルフェゴールトロイメアefディヴェル墓地送り

ディヴェルefスケルツォンss

ガラテアefトロイメア戻しバベルセット発動

ガラテアスケルツォンでLinkロンギルス

スケルツォンefガラテアss

ロンギルスでXyzディンギル

ディンギルスefスケルツォン素材化

ガラテアディンギルスでLinkラスティバルディッシュ

バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット

ブーツef幻影霧剣サーチセット

 

カード名の異なるモンスター2体と手札コストという緩い条件から

幻影霧剣でのモンスター効果無効2回+バルディッシュでの1枚破壊+ディンギルスでの1枚墓地送りorリソース回収

という3〜4点妨害の布陣を作るのことができます。

 

またこの展開はセットする幻影霧剣1枚の代わりに幻影騎士団ラウンチをセットすることで相手ターンに真竜皇V.F.D.又はNo.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonを特殊召喚する布陣にすることもできます。

 

 

・さいごに

宵星の機神ディンギルスについての解説は以上となります。

私はこの数か月オルフェゴールを使用していましたが、ディンギルスはとても革命的で強力なカードだと感じています。このカードの登場でオルフェゴールのデッキパワーは環境デッキレベルに引き上げられたと思っているほどです。

オルフェゴールはこれまでも魅力的で面白いデッキでしたがこれからさらに良いデッキになると思います。ぜひオルフェゴールを考え、使ってみてください。

 

本当に最後です。よろしければ記事の拡散、ツイートのRTいいねをお願いします。

オルフェゴール 紹介

オルフェゴールデッキについて、初心者に向けてデッキ概要や動きなど基本的なところを紹介します。

 

もくじ

・デッキ概要

・戦術

・展開

・展開に使用されるカード、ギミック

・サンプルレシピ

・さいごに

 

 

 

・デッキ概要

デッキ概要を紹介するために、まずはデッキの中心になるオルフェゴールモンスターとその使い方を紹介します

 

《オルフェゴール・ディヴェル》

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《オルフェゴール・スケルツォン》

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《星遺物-『星杖』》

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《オルフェゴール・トロイメア》

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 メインデッキに入るオルフェゴールモンスターとオルフェゴールに関する効果を持つ星遺物-『星杖』は、自身を墓地から除外することで別名のオルフェゴールの展開、または墓地送りによる別名のオルフェゴールへのアクセスを行う効果を持っています。

 

この中でも特に重要なのがデッキ、除外ゾーンから他のオルフェゴールモンスターを持って来てリソースに加えられるディヴェル、トロイメア、星杖の3体です。この3体を使えば例えば

ディヴェルでトロイメアをリクルート→トロイメアで星杖を墓地送り→星杖でディヴェルを帰還

と動いて墓地リソースを失わずに毎ターンモンスターを展開できます。

 

次に重要なのが蘇生効果のスケルツォンです。基本的にオルフェゴールリンクモンスターを蘇生することになります。墓地のカードを釣り上げているだけなので墓地リソースを増やすことはできませんが、蘇生したリンクモンスターの効果やリンク数、打点で盤面を強くすることができます。

 

オルフェゴールはこれらの動きで展開したモンスターでリンク召喚を行い戦うビートダウン系のデッキになります。

ターン中の理想的な動きはディヴェル、トロイメア、星杖の動きで墓地リソースを失わずモンスターを展開してリンク召喚。そのまま墓地リソースを残してターンを回す。もしくは最後にスケルツォンにアクセスして墓地リソースと引き換えにさらに展開するという感じになります。

展開中はオルフェゴール効果の闇属性縛りは忘れないようにしましょう。

 

 

・戦術

メインデッキのオルフェゴールモンスターの効果と基本的な使い方は紹介したので、ここからオルフェゴールモンスターの効果で並べたモンスターを自分のカードを増やす、相手のカードを奪うといったアドバンテージに繋げるアクションに繋げる必要があります。

オルフェゴールでのその仕事をするカードとその使い方を紹介します。

 

《オルフェゴール・ガラテア》

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オルフェゴールモンスターを墓地に送るためのリンク召喚で自然に召喚できるリンク2モンスターです。除外されたリソースを回収しながらバベルまたはプライムをセットしてアドバンテージ獲得に繋げます。

ほぼノーコストでアドバンテージを稼げる上、一度このカードをリンク召喚することで以降スケルツォンで簡単に再度使用したりリンク数2の確保ができるので出し得なモンスターです。

セットする魔法罠は基本的に次の2枚です。

 

《オルフェゴール・バベル》

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オルフェゴールの墓地リソースの出力を上げるフィールド魔法です。通常ターン1でしか発動できないオルフェゴールの墓地効果を相手ターンに使うことで擬似的にターン2にして次ターンの展開力を増やすことができます。

デメリットなしで墓地にオルフェゴールがいるだけでアドバンテージを生み出せるので次に説明するプライムが使えないときにとりあえず発動するカードとしても強いです

後述するカードと組み合わせることで妨害として使うこともできます。

 

 《オルフェゴール・プライム》

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オルフェゴールをコストに手札アドバンテージを得るカードです。このカードをセットしてきたガラテア、墓地のオルフェゴールから展開される素材1体分、手札のオルフェゴールなどの軽いコストで手札を増やすことができます。

オルフェゴールカード内で唯一の手札を増やせるカードということで、このカードによる手札アドバンテージ確保は展開カード確保としても妨害カード確保としても重要です。

 

《オルフェゴール・ロンギルス》

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 オルフェゴールを含むリンク召喚で出せるリンク3モンスターです。除外されたリソースを回収しながら除去で盤面を取れます。トロイメアユニコーンでも似た仕事ができますがこちらは手札コストが不要で一度出せば以降はスケルツォンで簡単に蘇生して除去を行る強さがあります。

前述のバベルと組み合わせて開いているエクストラモンスターゾーンにリンクマーカーを向けておく、または墓地にこのカードとスケルツォンを用意しておくことで妨害として使用することもできます。

 

《トポロジック・ボマー・ドラゴン》

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このカードはバベルと組み合わせる前提のカードになります。場にこのカードとバベル、墓地にオルフェゴールモンスターを揃えて相手モンスターの展開に合わせてオルフェゴールモンスターの効果でこのカードのリンク先にモンスターを特殊召喚。メインモンスターゾーンのモンスターをすべて破壊する効果を誘発させて妨害として使います。

オルフェゴールではディヴェルでスケルツォリクルートからスケルツォンでオルフェゴールを蘇生して2回全体除去を使った後、スケルツォンで蘇生したロンギルスの除去効果でさらに妨害を残すことができます。

また既に作られている相手の横並び盤面を突破しながら布陣を作る際に使うこともできます。

 

《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ

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 《幻影騎士団サイレントブーツ》

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《幻影霧剣》

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 幻影騎士団ラスティ・バルディッシュはガラテアとオルフェゴールモンスター1体などでリンク召喚できるリンク3モンスターです。ガラテアをリンク召喚してガラテアの素材にしたオルフェゴールモンスターの墓地効果でもう1体オルフェゴールを呼べばそのままリンク召喚できます。

デッキに幻影カードを入れる必要はありますが効果を使えば簡単に、自身の効果でセットする幻影霧剣1枚と墓地に送ったサイレントブーツでサーチする幻影霧剣1枚で2手妨害する布陣が作れます。召喚条件の緩さに対して妨害量が多い布陣ですが、このカード自身が後続のリンクモンスターの素材にならないことや、幻影霧剣で効果を止めたモンスターの処理に手間がかかること等問題点もあるカードです。

 

《ヴァレルロード・S・ドラゴン 》

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  《オルフェゴール・カノーネ》

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ヴァレルロード・S・ドラゴンはオルフェゴールトロイメアとレベル1チューナーでシンクロ召喚するレベル8シンクロモンスターです。カード効果無効というオルフェゴールで使える他のギミックでは繰り出しにくい妨害効果を持っています。

効果自体は強力なのですが召喚にチューナーが必要ということで他のリンクモンスターたちと比べ出しにくいです。ハリファイバーやドローしたチューナーから召喚する場合はよいのですが、動きの中でオルフェゴールのギミックでアクセスできるチューナーは効果でアドバンテージを稼げず弱いカノーネくらいしか存在しないため動きの中で召喚しようとするとリソースの消費が激しくなります。

 

オルフェゴールモンスターの墓地リソースからこれらのカードや汎用リンクモンスターを繰り出し、リソース確保、除去、妨害、ビートダウンを行うのがオルフェゴールの基本戦術になります。

 

 

・展開

次に今説明したカードを召喚するためのオルフェゴールの基本的な展開をいくつか紹介します。

主に先行で布陣を形成する際に使います。またこれらの動きはオルフェゴールの展開力を理想的な形で使う動きなので、後攻やゲーム中盤に動く際もこれらの動きと同じアプローチで盤面を作ることが多くなります。

 

・「バベルボマーの布陣」

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条件:モンスター3体分+手札コスト1枚

布陣:トポロジックボマードラゴン+バベル+墓地トロイメア(トポロジックボマー効果2回+ロンギルス効果1回)

 

ルート:手札「終末の騎士+手札1枚」

→終末nsefデストルド―墓地送り

デストルドーss

終末デストルドーでLinkハリファイバー

ハリファイバーefオライオンss

ハリファイバーオライオンでLinkトロイメアフェニックス

オライオンefトークンss

トロイメアフェニックスでLinkトロイメアマーメイド

マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss

トークンでLinkリンクスパイダー

マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア

オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り

星杖efオルフェゴールトロイメアss

ガラテアef星杖戻しバベルセット発動

ガラテアトロイメアでLinkオルフェゴールロンギルス

リンクスパイダーロンギルスでLinkトポロジックボマードラゴン

 

オルフェゴールの動きの中でも多くの手数が出せる動きです。モンスターを3体並べればメインデッキに特殊なカードを入れずに作れる布陣なので、基本的には採用される動きになります。

メインモンスターゾーンへの除去は撃たされやすいですがそれでも3手分の除去妨害は強力です。

 展開例ではハリファイバーとハリファイバーから召喚されたオライオン、オライオンから召喚されたトークンをモンスター3体分の素材として使っています。

 

 

・「ラスティバルディッシュの布陣」

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条件:モンスター2体分+手札コスト1枚

布陣:(ルートA)ラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地トロイメア

(ルートB)ラスティバルディッシュ+幻影霧剣2枚+2枚ドロー

 

ルート:「イヴリース+手札1枚」

→イヴリースnsLinkトロイメアマーメイド

マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss

マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア

(分岐)

 

(ルートA)

オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り

星杖efオルフェゴールトロイメアss

ガラテアef星杖戻しバベルセット発動

ガラテアトロイメアでLinkラスティバルディッシュ

バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット

ブーツef幻影霧剣サーチセット

 

(ルートB)

オルフェゴールトロイメアefディヴェル墓地送り

ディヴェルefスケルツォンss

ガラテアスケルツォンでLinkラスティバルディッシュ

バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット

ブーツef幻影霧剣サーチセット

スケルツォンefガラテアss

ガラテアefスケルツォン戻しプライムセット

プライム発動ガラテア墓地送り2ドロー

 

バベルボマーの布陣と比べて条件が軽く繰り出しやすい動きです。さらに同条件から墓地リソースと手札リソースのどちらを増やす動きにするかを選択でき、他の手札に合わせた動きにできる便利さがあります。

ただしメインデッキに幻影カードが残っている必要があり、サーチする幻影カードをすでに引いている場合は効果が発動できなかったりパワーを十分に出せない場合があります。

展開例ではイヴリースをトロイメアフェニックスの代わりにマーメイドの素材として使うことで実質的なモンスター2体分の素材として使っています。

 

ルートAのラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地トロイメアの布陣を作る動きとして、終末の騎士からの動きもあります。

 

条件:モンスター1体+墓地にオルフェゴールディヴェル

布陣:ラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地トロイメア

 

ルート:手札「終末の騎士」

→終末nsefディヴェル墓地送り

ディヴェルefオルフェゴールトロイメアss

終末トロイメアでLinkガラテア

オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り

星杖efオルフェゴールトロイメアss

ガラテアef星杖戻しバベルセット発動

ガラテアトロイメアでLinkラスティバルディッシュ

バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット

ブーツef幻影霧剣サーチセット

 

こちらの動きでは墓地に直接ディヴェルを落とすカードが必要ですが手札コストを使わず動くことができます。手札にコストにできるカードがない場合や動く前に既にプライムを使用しているターンなどに使う動きです。

 

 

・「ヴァレルロードSの布陣」

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条件:ハリファイバー+手札コスト1枚

布陣:ヴァレルロードSドラゴン+2ドロー+墓地トロイメア

 

ルート:手札「終末の騎士+手札2枚」

→終末nsefデストルド―墓地送り

デストルドーss

終末デストルドーでLinkハリファイバー

ハリファイバーefジェットシンクロンss

ハリファイバージェットでLinkトロイメアフェニックス

トロイメアフェニックスでLinkトロイメアマーメイド

マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss

ジェットefコスト捨ててss

トロイメアジェットでシンクロヴァレルロードSドラゴン

ヴァレルロードS効果フェニックス装備

オルフェゴールトロイメアef星遺物星杖墓地送り

星杖efオルフェゴールトロイメアss

マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア

ガラテアef星杖戻しプライムセット

プライム発動ガラテア墓地送り2ドロー

 

手札コストの要求は増えますがヴァレルロードSドラゴンを召喚することができる動きです。

他の動きと比べ妨害の手数は少ないですがより確実な妨害を用意できます。またドローしながら墓地リソースを残せる強さもあります。

手札にコストにしてよいカードが多い時は強力な動きになります。

 

オルフェゴールデッキでは1ターン目にこれらの動きで盤面を作り2ターン目以降オルフェゴールモンスターの墓地リソースで戦線を作る戦い方をすることになります。

 

 

・展開に使用されるカード、ギミック

これまでに紹介したオルフェゴールデッキの展開をするためのカードを紹介します。

オルフェゴールの動きはモンスターを並べてトロイメアマーメイドを作りオルフェゴールカードであるトロイメアにアクセスという形なのでモンスターの数を並べられるカードはそれだけで相性が良いです。その中でも実際に使われているものや実用性が高いものをいくつか紹介します。

デッキ構築では採用する展開に合わせてこれらのカード、ギミックを採用し、オルフェゴールカードと組み合わせて構築の骨組みとします。

 

・終末の騎士、スラップリサイクラー、マスマティシャン

墓地から展開効果を発動するモンスターを墓地へ送り2体分の素材として使用したり、ハリファイバーを召喚したり、デッキのオルフェゴールカードを直接墓地に送ったりと状況に合わせて複数の展開を使い分けられるカードたちです。

またスケルツォンを使い墓地リソースを消費する動きをした後に再び墓地にオルフェゴールを送る仕事もできるので後続としても優秀です。

 

・ハリファイバーを召喚できるカード

ハリファイバーを召喚しオライオンやジェットシンクロンなど2体分のリンク素材になるチューナーを出すことでバベルボマーの布陣やヴァレルロードSの布陣を作ることができるのでハリファイバーを召喚できるカードはオルフェゴールとの相性がいいです。

チューナーを供給するギミックなので、一度展開し墓地からオルフェゴールを展開できる状態になっている時のヴァレルロードSの召喚にも使えます。

先ほど紹介した終末の騎士系統のモンスター、次に紹介するSRギミックのカード、レフティドライバーとライティドライバーのセットなどがこの枠のカードとして使われます。

 

・SRギミック

ベイゴマックスの特殊召喚からSRチューナーをサーチしてハリファイバーを作ることによる展開。タケトンボーグをサーチしてトロイメアリンクからマーメイドを作ることによる展開ができます。

タケトンボーグをサーチする動きは召喚権を使わずオルフェゴールカードにアクセスできるため手札誘発を踏み越えるための手数として優秀です。また後攻の手数としても強力です。

 

・閃刀姫ギミック

SRギミック同様召喚権を使わずマーメイドを作れるので手数として優秀です。他のギミックと比べ、タケトンボ―グのような引くとディスアドバンテージになるカードがないのが強みです。

 

・転生炎獣ギミック

 転生炎獣ガゼル、スピニー、炎陣からベイルリンクスのリンク召喚で手札コスト用の転生炎獣の聖域をサーチしつつモンスターを2体並べ、ラスティバルディッシュの布陣を作ることができます。

また転生炎獣カードを多く入れた構築にすることで、バルディッシュと相性のいいブレイクソードをリンク召喚しやすくなる利点があります。

 

 

・サンプルレシピ

 サンプルレシピとしてシンプルな型のオルフェゴールのレシピを載せておきます。ご自由にお使いください。

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・さいごに

オルフェゴールデッキのおおまかな紹介は以上で終わりです。

この記事を読んでオルフェゴールに興味を持っていただけたなら、ぜひサンプルレシピやご自身で組んだデッキを回してその使い心地を試してみてください。

 

また今回の記事では展開や構築について実際に使われているようなシンプルなものしか紹介していません。ですが実際のオルフェゴールは適当なモンスターが数体並びさえすればトロイメアから動けるという性質を持つため展開初動や採用カードの幅が広く、新しいアプローチからデッキを作みやすいテーマです。

自分で新しいデッキを組みたいという方にもオルフェゴールに手を出してもらえたらと思います。