新カード《宵星の機神ディンギルス》解説 展開例
ついに判明したオルフェゴール新規カード《宵星の機神ディンギルス》について、効果の解説とこのカードを使用した動きの紹介をします。
そもそもオルフェゴールデッキがどのようなデッキか知らないという方にも読めるように書いたつもりですが既存カードの効果などは省略させてもらいました。
オルフェゴールカードの基本的な効果や動きから知りたいという場合はオルフェゴール初心者へ向けた記事があるのでそちらを読むことをお勧めします。
もくじ
・効果解説
・幻影ギミックとのシナジー
・展開例
・さいごに
・効果解説
《宵星の機神ディンギルス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/機械族/攻2600/守2100
レベル8モンスター×2
自分は「宵星の機神ディンギルス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
自分フィールドの「オルフェゴール」リンクモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る。
●除外されている自分の機械族モンスター1体を選び、このカードの下に重ねてX素材とする。
(2):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
宵星の機神ディンギルスはランク8エクシーズモンスターですがオルフェゴールリンクモンスターに重ねることで簡単にエクシーズ召喚することができます。オルフェゴールではこの方法で召喚することになります。
ディンギルスは①の特殊召喚成功時の効果と②の破壊耐性効果を持っています。特に重要になる①の特殊召喚成功時の効果について解説します。
①の特殊召喚成功時に発動する効果の内容は「除去効果」又は「除外されている機械族モンスターをエクシーズ素材にする効果」です。
テキストの順とは逆になりますがまずは「除外されている機械族モンスターをエクシーズ素材にする効果」から解説します。
この効果は要は「除外されている機械族をエクシーズ素材を経由して墓地に戻す効果」です。
墓地のモンスターをリソースとするオルフェゴールにおいては墓地リソースの回復ということになります。
例えばオルフェゴールディヴェルの効果を使いながら展開し、リンク召喚したモンスターを素材にこのカードをエクシーズ召喚することで除外されたディヴェルを再びリソースに加えることができます。
またオルフェゴールは元々ディヴェル→トロイメア→星杖→ディヴェルとカードを動かす無限リソースギミックがあるのでこれと組み合わせることでアドバンテージを増幅させ次ターンの動きを強くするカードとして使用することができます。
どのように動きが強化されるか説明します。
これまでのオルフェゴールは基本的な展開を行なった後墓地にオルフェゴールリソースが1枚しかない状態になります。この状態からはモンスターを1体ずつ展開することしかできず追加でモンスターがいなければリンク召喚ができません。
ですがディンギルスで墓地のオルフェゴールを増やし別名のオルフェゴール2枚にするとモンスターを2体同時に展開できるようになり墓地リソースのみからリンク召喚シンクロ召喚などができるようになります。
また増えた分の墓地リソースを消費することができるのでスケルツォンを使った墓地リソースを消費してのリンク数稼ぎ、カノーネを使った墓地リソースと展開力を消費してのヴァレルロードSシンクロ召喚が行いやすくなります。
そしてディンギルスの登場でオルフェゴールスケルツォンの効果がかなり強化されることになりました。
これまでのスケルツォンはディヴェル→トロイメア→星杖→ディヴェルと動くオルフェゴール無限リソースの流れを切ってアクセスし、リンクモンスターの蘇生でリンク数や打点を得るという仕事をするカードでした。
しかしスケルツォンで蘇生するカードの選択肢にディンギルスが加わったことでオルフェゴールリソースからアクセスしたスケルツォンでディンギルスを蘇生→ディンギルスの効果で除外されたオルフェゴールリソースを回収という無限リソースの流れを切らない動きができるようになりました。
先ほど説明した内容と少し被ることになりましたが、リソースを消費せずに1ターンにできる展開量が増えたということになります。
次に「除去効果」について解説します。
オルフェゴールギミックから出せる除去効果はロンギルスにもありますがこのカードはニンギルスと比較して
召喚条件が軽い、リンク状態に関係なく除去できる、モンスター以外も除去できる、僅かだが打点が高い
と多くの点で優っています。
ロンギルスにはリンク3分の素材になるデッキリソースを回復するという仕事もあるので使い分けることになりますが、今後はオルフェゴールで除去効果を使う場合はこのカードを多く使うことになると思われます。
またこの効果はエクシーズ召喚以外の特殊召喚成功時にも使用できるので、一度ディンギルスを墓地へ送ればスケルツォンの蘇生効果を除去として使うことができるようになります。
これによってオルフェゴールバベルが存在する場合スケルツォンが妨害カードとして機能するようになります。
ディンギルスの蘇生による妨害はこれまでオルフェゴールが使っていたトポロジックボマーやラスティバルディッシュ、ヴァレルロードSの妨害と比べてメインギミックから緩い条件で繰り出せる点、除去が不要な場面ではオルフェゴールの墓地リソース回収に使える点、エクストラデッキのリソースを消費しない点で優秀です。
今後のオルフェゴールでは序盤から終盤までデュエルを通して妨害手段として使われることになると思われます。
・幻影ギミックとのシナジー
幻影ギミックとは幻影騎士団ラスティバルディッシュから幻影霧剣をサーチし妨害として構えるギミックです。軽い条件から複数手の妨害を構えられるギミックとしてオルフェゴールに採用されます。
ディンギルスは複数の点で幻影ギミックと相性が良いです。バルディッシュの破壊効果を起動できる点、幻影霧剣の対象となったモンスターを除去できる点、RUM-幻影騎士団ラウンチの対象となれる点です。
まずバルディッシュの破壊効果を起動できる点について解説します。
ほとんどテキスト通りの解説になりますが、ディンギルスは闇属性エクシーズモンスターなのでバルディッシュのリンク先に出すことでバルディッシュの破壊効果を誘発することができます。
前述した通りディンギルスはエクシーズ召喚の条件が軽くスケルツォン効果で相手ターン中の蘇生もできます。そのためバルディッシュの破壊効果をバルディッシュを出したターンにそのまま使うことや相手ターンに妨害として使うことが容易であり、高い突破力、妨害力を作ることができます。
またバルディッシュの破壊効果によって1枚はカードを処理できるためディンギルスの特殊召喚成功時効果を除去でなくリソース回収に使いやすくなる相性の良さもあります。
さらにバルディッシュは一度召喚すれば自身の効果でセットした幻影霧剣で蘇生できるためゲームの中盤以降必要なタイミングで蘇生しディンギルスのバリューを上げるために使うこともできます。
次に幻影霧剣の対象となったモンスターを除去できる点をついて解説します。
これまでのオルフェゴールでは先行展開で幻影霧剣を構える布陣を作ることは容易でしたが幻影霧剣で妨害したモンスターが場に残った際の除去が苦手でした。
墓地のオルフェゴールを使わず展開してトロイメアケルベロスで除去、墓地のオルフェゴールから展開してトロイメアユニコーンで除去という形の弱いアクションで除去せざるを得ないゲームが多くありました。
ロンギルスによる除去は、リンク素材にできないラスティバルディッシュがエクストラモンスターゾーンを埋めているためリンクマーカーの向きを揃えにくく使えない場面が多いです。
しかしディンギルスが登場したことによりオルフェゴールの墓地リソースからディンギルスを出せばバルディッシュもしくはディンギルスの効果で簡単に除去が出せるようになりました。
これまでより安定して幻影霧剣を運用できるようになりオルフェゴールの幻影霧剣ギミックが扱いやすくなりました。
最後にRUM-幻影騎士団ラウンチの対象となれる点を解説します。
ディンギルスをスケルツォンで蘇生することでエクシーズ素材を持たない闇属性エクシーズモンスターを展開することができるため、バルディッシュからセットした幻影騎士団ラウンチの発動条件を容易に満たすことができます。
ディンギルスから幻影騎士団ラウンチで特殊召喚できるモンスターには高い制圧能力を持つ真竜皇V.F.D.や大量の除去を狙えるNo.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonが存在し幻影騎士団ラウンチを強く打つことができます。
またオルフェゴールは基本的な先行展開で無理な動きをせず幻影騎士団ラウンチチを発動する布陣を作ることができ、ゲームの中盤以降も自然に素材を持たないディンギルスを展開することができます。そのため幻影騎士団ラウンチのギミックを現実的なものとして組み込むことができます。
・展開例
最後にディンギルスを使用したオルフェゴールの展開例を載せます。
条件:カード名の異なるモンスター2体+手札コスト1枚
布陣:ラスティバルディッシュ+バベル+幻影霧剣2枚+墓地スケルツォン&ディンギルス
ルート:「ドットスケーパー+手札1枚」
→ドットスケーパーnsLinkリンクリボー
ドットスケーパーefss
リンクリボードットスケーパーでLinkトロイメアフェニックス
トロイメアフェニックスでLinkトロイメアマーメイド
マーメイドefコスト捨ててオルフェゴールトロイメアss
マーメイドオルフェゴールトロイメアでLinkオルフェゴールガラテア
オルフェゴールトロイメアefディヴェル墓地送り
ディヴェルefスケルツォンss
ガラテアefトロイメア戻しバベルセット発動
ガラテアスケルツォンでLinkロンギルス
スケルツォンefガラテアss
ロンギルスでXyzディンギルス
バルディッシュefサイレントブーツ墓地送り幻影霧剣セット
ブーツef幻影霧剣サーチセット
カード名の異なるモンスター2体と手札コストという緩い条件から
幻影霧剣でのモンスター効果無効2回+バルディッシュでの1枚破壊+ディンギルスでの1枚墓地送りorリソース回収
という3〜4点妨害の布陣を作るのことができます。
またこの展開はセットする幻影霧剣1枚の代わりに幻影騎士団ラウンチをセットすることで相手ターンに真竜皇V.F.D.又はNo.92偽骸神龍Heart-eartH Dragonを特殊召喚する布陣にすることもできます。
・さいごに
宵星の機神ディンギルスについての解説は以上となります。
私はこの数か月オルフェゴールを使用していましたが、ディンギルスはとても革命的で強力なカードだと感じています。このカードの登場でオルフェゴールのデッキパワーは環境デッキレベルに引き上げられたと思っているほどです。
オルフェゴールはこれまでも魅力的で面白いデッキでしたがこれからさらに良いデッキになると思います。ぜひオルフェゴールを考え、使ってみてください。
本当に最後です。よろしければ記事の拡散、ツイートのRTいいねをお願いします。